aoihonoko’s diary

主に羽生結弦くん

2020.08.10 REALSPORT「羽生結弦は、自ら創った過酷な世界で、永遠に挑戦し続ける。カメラマン高須力が見た素顔」

この記事から。

『スポーツの撮影で僕が最も重視しているのは選手の表情だ。

細かいことをいえば、ひとみの位置にもこだわっている。

そういう意味で、羽生結弦は最高の被写体だといえる。記者会見で一点を凝視しながらライバルの話を聞いていたかと思えば、満面の笑みでうなずいてみせたり、どんなときでもその表情は豊かだ。僕の1番のお気に入りは殺気立った瞳だ。』

この記事に載っていた写真、下からぐっと見上げるような表情。

うん、わかるわかる。

この写真のような表情ではないのだが、この時何故か思い出したのが、2015NHK杯フィギュア、男子シングルショートプログラム

第1グループ最終滑走者、ボーヤン・ジンが2種類の4回転4Lz-3T、4T、そして3Aのジャンプを全て綺麗に決めて95.64の高得点をたたきだした。

そして、リンクの入口で並んで待っていた第2グループの羽生結弦くんは、ボーヤンの得点が出た瞬間少しうつむいて目を閉じて唇を引いたんだ。ん?笑った?!

そう、彼の闘争心にメラメラと火がついた瞬間だった。

そして、最終滑走の羽生選手はショパンの「バラード第1番」で4S、4T-3T、3Aのジャンプを綺麗に決めて、スピンもステップも素晴らしく、力強く美しい演技をした。

そしてフィニッシュ、仁王様か、阿修羅か、物凄い形相をした。

本人も巨大スクリーンに映し出されたリプレイ映像の顔を見て笑っていたね。まあ、この顔はちよっと怖いけどね。

この時の得点が106.33点。

私は彼が三白眼になった表情が何故か好きである。

あの2012ニースの世界選手権フリーの演技、そう、あの演技が今の『羽生結弦』の「覚醒の時」だったと私は思っているのだが、あの討ち入りロミオと言われた雄叫びからの怒涛の演技、最後のフィニッシュで腕を突き上げ、「どうだ」と言わんばかりの三白眼の表情がたまらなくて一気に心をつかまれてしまったのだ。